NO.14そばの講座、脱穀の日
(2001年11/3、群馬県新治村)
脱穀して選別。午後からはそば打ち練習
作業場は、こ雲台から木々の紅葉のを浴びて車を5分ほど走らせた野中おばさんの畑だ。先月の8日に刈り取りして軒下の干しておいたそばを、ござに並べて準備完了。まず、木槌や振り棒でそばの穂先を叩いて実を落とすのだが、あいにくの曇天で湿気が多く、思うようにいかず、結局手でこそげ落とすことにした。車座になって四方山話をしながら、昔の野良作業気分を味わった。
荒落としした実は、竹どおしという年代もののざるで大きな枝や葉を取り除いた。最後が”唐箕選(とうみせん)”だ。唐箕ってなに? 納屋から出てきたのは長方形の木の箱。恐る恐る取っ手を回すと不思議ふしぎ、左右に実が分別されて、葉やゴミは吹出し口から飛んでいくのだ。先人の暮らしの知恵を目の当たりにして感嘆するばかりの私たちに、「どこの農家にもあった欠かせない道具さ」と、野中さん。その野中さん自身が、知恵袋のようだと、できたばかりの玄そばを手に取りながら、思った。
午後からはこ雲台に移り、3回目のそば打ち実習。こねるのはだいぶ慣れたが、のすのはまだまだむずかしい!本多さんに手伝ってもらって、何とか完成させた。お昼はそのおそばと本多さんが作ってくれたそばがき、受講生が差し入れてくれたお手製ケーキをいただき、解散となった。
そばの刈り取り
土塀に立てかけ、乾燥させる
手ほぐしで脱穀
唐箕で選別