農家のレシピ
収穫した旬の野菜、どう食べる?どう保存する?農家には料理本にはないさまざまな知恵がたくさんあります。実習でお世話になっている各地の農家に、 ”我が家の一皿”レシピをお聞きします。
★ゴーヤのレシピ
次々に実を成らせるゴーヤ。大豊作で、食べきれないこともあるのでは?そこで、たくさん使えて調理も簡単、しかもオツな味のレシピを二つ、ご紹介します。教えてくださったのは、「家庭菜園実習」美里教室講師・茂木清一さん。
「ゴーヤのかりんとう」
「かりんとう」は お茶請けのみならず、ビールのおつまみにも、いけます。
材料
- ゴーヤ
- 砂糖(ゴーヤの重さの半分を目安に、お好みで)
作り方
- ゴーヤを縦半分に切り、中わた部分(タネ)をスプーンなどでかき取る。
- 適当な厚さに切って、水洗いする。
- 熱湯に入れ、茹で上げる(約5分)。水切りする。
- フライパンにゴーヤと砂糖を入れ、汁気がなくなるまで炒める(20分弱)。
- 最後に、砂糖をまぶす(写真左)。黄な粉をまぶしてもおいしい(写真右)。
「ゴーヤの佃煮」
「佃煮」は、じゃこやごまも入った栄養満天の一品です。
材料
ゴーヤ1kg
しょうゆ150cc
砂糖150cc
酢100cc
削り節30g
じゃこ30g(1カップ)
すりゴマ30g(1カップ)
作り方
- ゴーヤを半分に切り、タネとワタを取り、3~4mmの薄切りにして、水に浸してから湯がく(10分くらい)。
- 鍋に湯がいたゴーヤとすりゴマをのぞいた材料を入れ、最初は強火で煮る。煮立ったら中火にして、時々混ぜながら、汁気がなくなるまで煮込む。
- 最後にすりゴマを入れ、2~3分煮込んで出来上がり
★藤沢市・相原佐江子さんの「くず芋あんかけ餅」
藤沢市の有機農業家・相原成行さんのお母さんの佐江子さん。
相原家の年末行事「煤はき」の日、お昼に欠かせないお芋のあんかけ餅です。小さいかけらのような”くず芋”も無駄なく使えます。
材料
- サツマイモ500g
- 水250cc
- 砂糖大さじ1.5~
- 塩小さじ1~
- 水溶き片栗粉(片栗粉大1・水大2)
- お餅
- 柚子
作り方
- 芋は1㎝前後の輪切りにして水にさらしておき、水を切る
- 餅・柚子以外の材料を鍋に入れる
- 強火にかけ、煮立ったら弱火にし、芋が軟らかくなるまで煮る
- 水溶き片栗粉を加える
- 柚子を皮ごとおろす
- お餅を適当に切り、芋あんをまぶす
*砂糖・塩はお好みで調節して下さい。相原家ではゆでたお餅を使います。
★三鷹市・石井久子さんのナスの漬物
「家庭菜園実習」三鷹教室・石井昭広さんのお母さんの久子さん。農園の庭先販売でも評判の味です
材料
- 小ぶりのナス
- 塩
- 明ばん
作り方
- ボールに塩:明ばんを6:1の割合でよく混ぜておく
- ナス(塩がまんべんなく行き届く量)を入れて、混ぜる
- 漬物容器に②を入れ、1/4くらいの高さまで水を入れる。これは、水を早く上げるため。重しを乗せて一晩置く