講座レポート

NO.107果樹の講座・キウイとブドウとブルーベリー2012

(2012年4月~)

 春から始まった三鷹での「果樹栽培」講座。キウイとブドウは島田芳造さん、ブルーベリーは吉野康雄さん、とそれぞれ専門の果樹農家から教えていただいています。今季の受講生4名は、農家の後継者や、果樹園を引き継いだ方、将来の田舎暮らしで果樹栽培を計画している方など。
 果樹栽培のノウハウは、本だけではなかなかわかりません。ジベレリン処理(種なしブドウを作る処置)、房作り、結果母枝(去年着果した枝)、短梢剪定、とび玉(房の中でいくつか着色し始めたもの)などなど、使われる用語自体新鮮で、目からウロコのお話もたくさん。果樹、特にブドウ一房ができあがるまでの、気の抜けない細かな作業、繊細で高い技術には驚かされます。一粒が500円玉より大きく、一房で1kg前後になる「藤稔(ふじみのり)」など、芸術品のようです。多くの人に果樹栽培に挑戦してほしい、という島田さん(写真上)の熱意にも打たれます。ブドウの実習では、それぞれ、自分で摘粒して仕立てた房に袋をかけ、名札をつけました。8月末の収穫が楽しみ。キウイは、11月の収穫です。
 ブルーベリーは、7月の収穫から実習スタート。吉野農園(写真下)では3か所の摘み取り園で、ハイブッシュ系・ラビットアイ系合せて数十種を栽培しており、順次収穫期を迎えます。実は、剪定より難しいともいわれる完熟果の見分け方。一見色の濃い大きな粒でもまだ酸っぱいことが多々あり、意外でした。品種により風味は異なりますが、食べ時の実は芳しい味がします。年明けの剪定の実習では、単独の募集も予定しています。
ブドウ・島田さん
ブルーベリー吉野農園