講座レポート

NO.87初夏の白神山地を訪ねて

(2006年6/10~11 秋田県能代市・八峰町周辺)

   世界遺産に登録されたブナの原生林が残る白神山地、憧れの場所に期待が膨らみます。あいにく初日は雨、大館能代空港・東能代駅・ホテル前泊組と合流し、マイクロバスで二ツ森山へのトレッキング登山口へ向う。小雨と霧の中、ところどころに雪が残る泥の悪路を登る。寒さと風と雪に耐えた樹齢3~400年のブナ林は、霧の中に幻想的な風景を浮かび上がらせる。晴れていれば360度白神山地が見わたせる頂上も霧の中、晴れた時にまた来よういう思いを胸に下山。2時間コースが3時間かかりました。
   バスの中では能代市役所の戎屋さんから白神山地や能代のことなど説明を受ける。白神山地は秋田県と青森県にまたがり、核(コア)の山地は人間が入れない険しい環境とか。山地がそのまま海へせり出し、海に落ちるような景観を作っている。地元の人や観光客が入れるのは周辺の森。
   次に訪れたのは青森県側にある十二湖、その中の青池を見学(写真左)。透き通った池の水は深い青、なぜ青いのか今でもわからないそうです。周辺にもブナ林が広がっていました。本日の行程はこれで終了。日本海にのぞむハタハタ館で温泉に入り、宿へ。
   翌11日は晴れ!本日初めのプログラムは山菜採り。地元八峰町の干場さんご夫妻(写真右)の案内で、今が旬のミズ、旬が少し過ぎたアイコなどを採取。杉林の中にシャクヤクの原種が咲いていた。その楚々とした美しさに全員が見とれる。ほかにも絶滅危惧品種の花などを観察。干場さんが下見をし、私たちを案内して下さったのだ。地元の方々の案内は本当に嬉しいものです。
   昨日の二つ森山が雨だったので、ブナ林をもう一度見るために留山に向う。留山の由来は、かつて人々がブナを伐採し続けたら秋田名物のハタハタ漁が激減した。これはブナの伐採に関わりがあるのではないだろうかという結論に達し、ブナの伐採を留めたということから来ている。ブナの落葉が積もった地面はフカフカのベッドのようで、それを保護するためにこの足のついた木造の歩道がある。木漏れ陽がきらきら輝く林の中は静寂そのもの。樹齢300年のブナの幹には熊が登った爪あとが残っている。名残惜しいが、次に行かなくては...。
   昼食は能代市内の「山久」へ。地元の海山の幸をふんだんに使った食べきれないほどのご馳走が並んでいる。「山久」さんは「田舎の学校」物産できりたんぽを出してもらっている料理屋さん。比内地鶏に野菜、山菜、だまこ(ご飯団子)などが入った鍋は絶品。能代では、きりたんぽよりだまこのほうが一般的だそうだ。ご主人夫妻じきじきに説明やサービスを受ける。ご主人は、朝採ってきた山菜の食べ方や処理の仕方を教えて下さった(写真左)。
   お昼のあとは、喜久水酒造の酒貯蔵庫を見学。J R奥羽線のトンネル跡を買取り、利用したもの。夏でも冬でも一定の温度保った天然の冷蔵庫だ(写真右)。社長自ら案内して下さる。市内の醸造所に戻って、いろいろと試飲させていただく。おみやげにお酒を購入して、日程終了。東京へ帰る人、他に立ち寄る人、みんなでお世話になった戎屋さん、バスの運転手さんにお礼を言って解散。実に盛りだくさんの2日間でした。