NO.82ゼロから始める木工・日曜大工講座
(2006年9/18 埼玉県児玉町)
埼玉県北部、児玉町の木村満さん宅で始まる「木工と日曜大工教室」。 すぐ裏が山で材木も竹も取り放題、崩れかけた納屋(写真①)は自由に直してもらっていい、と、 「木工と日曜大工」には、この上ない条件だ。それだけではない。町の工務店の棟梁、 森林組合の人たち、木工細工の先生、など最強の講師陣が揃った。なんて贅沢な講座!
プログラムはこうだ。まずは、納屋を修復して、中を使える状態にする→ 次に、裏山で丸太を切出してきて、 外に簡単な作業台や腰掛を作る→ 各自木工作品を作る
計画は実におおまか、おおらか。さて、今年はどこまでいけるだろう? まさに「ゼロから始める」、みんなで作っていく講座だ。
初日の9/18、納屋の修復は傾いた柱をひっぱって起し、「筋交い」の板を打ち込んで壁を外から補強するところからスタートした(写真②)。棟梁の指示で、みんながワイワイと動く。筋交いが終ると、今度は中に入って、床つくり。垂直・水平を出して、補正の印をつける。地面の上に「つか石」「つか」を置き、その上に「大引き」と呼ばれる横木を渡す。さらに根太を置いて、床の骨組みは出来上がり。つかやつか石はありあわせの材木や石をで高さを調整していくので、その点はラフだが、床の構造がよくわかる(写真③)。最後に床板のはめ込み。受講生5人も、電動ドライバーでバリバリとビスを打ち込む(写真④、⑤)。電動ドライバーは初めてという人もいたが、繰り返しビス打ちするうちに慣れて、斜め打ちもできるようになった。ひととおり床を張り終わったところで初日は終了。
次回は電動工具の使い方練習、納屋の壁板張りの予定。棟梁の桜井さん、木村さんはじめ町のみなさん、受講生のみなさん、お疲れ様でした!(写真⑥)