町田里山作業日記
東京都町田市、多摩丘陵の一角にある会員・0さんご自宅の里山。美しい姿で保全されていますが、田んぼと畑がほとんど手を入れていない状態で、Oさんからもっと活用したいとのお申し出がありました。
2006年夏、まず畑の土作りからスタート。野菜・小麦を植え、2007年には田んぼ2枚をよみがえらせ、ひとめぼれを収穫しました。 2008年は田んぼを3枚に増やし、コシヒカリともち米を収穫。大豆も作りました。2011年からは町田市の親子6家族も米作りに参加して、パワーアップ。里山で汗を流しながら、四季の移ろいや自然の恵みを楽しんでいます。


・野原の草取り
・シイタケの菌コマ打ち
・ブロッコリー収穫と片づけ
・マメの定植
2008年3月に、シイタケの菌を打って、はや5年。翌年秋から、ずいぶんとたくさん、収穫を楽しませてもらった。まだちょこちょこっと出てくるが、そろそろ次のを、ということで、Oさんが、クヌギのホダ木を手に入れてきた。ドリルで穴をあけ、トンカチでコマを植えこむ。菌を打ち終わったホダ木を集めて水をまき、筵をかけて仮伏せしておく。
畑は、残ったブロッコリーを全部取って片づけ、スナップエンドウとキヌサヤの苗を、定植する。あと残っているのはワケギ、タマネギ、芽キャベツだけ。夏野菜の定植まで、しばらく、お休み。
裏山の上の畑は、草払いの続き。次回のジャガイモ定植に備える。
さて、2006年秋から始まったここ、町田市下小山田O農園の「町田里山再生」。棚田の再生も完了し、今回で「田舎の学校」の手を離れ、今後は農園主Oさん主催で引き継がれることになりました。幸い、メンバー全員、引き続き参加してくれることになり、心強く、嬉しい限りです。この6年半に参加して下さったみなさま、どうもありがとうございました。心より、感謝申し上げます。東京郊外に奇跡的に残った素晴らしい里山が、いつまでもこの美しい姿をとどめられますよう。

・ジャガイモ用場所作り
・堆肥まきと耕運
久しぶりに、裏の山に登る。ジャガイモ用の場所を確保するため、はびこっている枯れ草をはらっておかねば。連作にならないよう、場所は毎年、少しずつ変えている。予定していた場所は、笹が迫ってきており、他にも何だかわからない地下茎植物も進出していて、例年のような長い畝は取れないことがわかった。今年は、インカのめざめを植えてみたい、との声あり。抜いた草はまとめて、燃やす。これも、いつもの早春風景。
山を降りがてら、フキノトウを摘む。畑には、タマネギとブロッコリー、芽キャベツが残るのみ。ワケギ、ニラはあたたかくなって、少し緑の顔を出し始めた。畑の空いた場所に、牛フン落ち葉堆肥をまいて、サラダで耕す。一昨年作った堆肥だ。
収穫は、残りのブロッコリーと、この冬の寒さのせいか、超ミニサイズの芽キャベツ。これはこれで、食べやすいかも?

・落ち葉集め
今日は風邪などで欠席が多い。畑の寒起こしはやめにして、落ち葉集めに専念する。山道に広げたブルーシートに熊手で落ち葉をかき集める。そこまでは簡単でも、下までおろし、さらに畑まで運ぶのがたいへん。山にはまだざくざくと落ち葉があふれているけれど、人力の運搬では限界があり、2往復とちょっとで切り上げる。
畑では、今月中旬の雪にもめげず、残った野菜たちが健気に生きていた。ワケギは地上部がくたくたになっていたが、あたたくなればフッカツするだろう。ブロッコリー、程よい大きさに育っていて、今日は1個ずつ持ち帰り。残っていたネギも全部取ってしまう。
早くもフキノトウが出始めている。1月末、里山では春がもう動き出している。



・堆肥用落ち葉集め
・収穫と肥培管理
あけましておめでとうございます。里山のお正月も7回目。
この冬の寒さで、野菜の生育が遅れたり、育ちが悪かったり。値段も高騰している。我々のブロッコリーもちょっと小さめな上に、例年よりずっと遅れている。芽キャベツもまだ小さい。今日の収穫はオレンジカリフラワー、ネギ、ハクサイ、ホウレンソウ。
冬季恒例農作業「山の落ち葉集め」。今年も、山道の落ち葉をブルーシートにかき集め、坂道を引きずってくる作戦で。あとは、大きなゴミ袋に詰めて、ボールのように転がしたり、蹴飛ばしたりしながらおろしてくる。まだまだ、全然足りないので、次回も集めよう。畑の天地返しもしたい。



・収穫
・野菜の年越し・冬対策
餅つきも終わり、静かな里山の暮れ。今日は、あたたかで農作業日和だ。今日が年内最後になるので、収穫と、寒さ対策・鳥害対策をとっておく。ハクサイは、アタマをテープでしばり、霜を防ぐ。ブロッコリーやカリフラワーの畝は、ネットを丁寧に掛け直しておく。無事に、年を越せますよう。


・餅つき
・収穫と肥培管理
今年の餅つきは、町田のファミリーも参加して、子供たちがたくさん、賑やかなことである。いつも最後は疲れ切ってしまうので、今年はもち米の量を減らした。かまどに薪をくべ、火をがんがん燃やして、もち米を2段で蒸す。臼は2台出し、大人用・子供用の杵で、かわるがわる餅をつく。即食べる分は、きな粉・餡子・ダイコンおろしで。持ち帰り用は、希望によって、のし餅と鏡餅に。子供たちががんばってくれて、大小かわいい鏡餅がたくさんできた。みんなで作った豚汁、差し入れの品もいろいろ揃って、中には裏山の畑で作ったサツマイモで、パウンドケーキを焼いてきてくれたメンバーも。穏やかな餅つき日和で、今年も無事に終わり、なによりだった。
畑の方もちょっと。一面に降りた霜が昼過ぎには溶けて、足場がひどい状態。大型野菜はまだまだ、葉物を少し収穫して、終わる。年内もう一回、作業日を作って、新年に備えたい。


・コマツナなど収穫ほか
・ワケギに追肥
・ピーマン、伏見甘長トウガラシの片づけ
・追加のタマネギの定植100本
参加のIさんからの報告。「Yさんが持ってきて下さったタマネギの苗を植えて、ピーマンとトウガラシの後片づけ、あと、収穫をしました。ブロッコリーはまだまだでした。早く終わって、(いつもより)早いバスに乗れました」
前回のと合わせ、今年は5品種のタマネギを植えたことになる。
・サトイモの収穫:去年より少なめ。夏の少雨のせいか?きれいな形にできた。
・タマネギの定植:O.P黄色、アーリーレッド、まるみ、ヒーロー、の4品種。落ち葉堆肥もたっぷり入れて、ダイコンマルチを張って定植。まだまだ、空き穴あり。次回、もっと植えようか。
・ピーマン、伏見甘長トウガラシ:まだまだ木も元気。小ぶりだが実もたくさん。さすがに花はもうないので、次回片づけることに。
・ネギ:試し掘りしてみた。太さはもう十分だが、白い部分が短いかな。土寄せ、難しい。
・コマツナ:祝!町田里山始まって以来の出来。なぜか、簡単なはずのコマツナがうまく育たなかったこの畑。今年のは、立派できれいで二重丸。お隣のホウレンソウ、シュンギク、ミックスレタスもそろって順調な生育。
・ブロッコリー、オレンジカリフラワー:元気にすくすく。虫害もない。でも、花蕾は遅い。去年は、11月末には収穫していたが。三鷹の農家さんにくと、今年は全般に遅れているとのこと、ちょっと安心。
・ハクサイ、レタス:巻き始めている。
・おまけ:ヒラタケがたくさん、出ていた。ほか、柿やユズも収穫。サトイモ、サツマイモ(前回の)、青菜、ユズ、柿でずっしり重いおみやげに。



