講座レポート

NO.52小麦の収穫

~コンバインで刈り取り作業~

(2003年6/22 埼玉県狭山市「加藤ファーム」)
<コンバインの仕組み>
  6月22日(日)、今年初めての小麦の収穫日。麦畑は一面、黄金色から茶一色に変わり、麦の穂先が曲がりかけている。麦を手にとって噛んでみると固く乾燥しているのがわかる。ちょうど刈り時だとか。狭山市柏原地区、約3haの麦畑。昨年の11月に播種機によるばら蒔き、2月の麦踏み、5月の草取りを経て収穫を迎えた。
  無農薬、無化学肥料による栽培を継続している加藤ファームでは、天候に左右されるだけでなく、播種後の鳥による被害やカラス麦・そばを始めとする雑草の猛繁とも直面する厳しい状況がある。無事、収穫日を迎えられた喜びはそれだけに大きい。
   さて、収穫作業は、三角地を手刈りする以外は、コンバインで行った。これが優れもの。コンバインを進めていくと、穂先だけを刈り取らてた麦が内部に入っていき、出てきたときにはあら不思議、脱穀された麦が袋詰めになっている、という素人にはちょっとわからない複雑な仕組みになっているのだ。加藤さんの指導の下、一人ひとり交代でコンバインを運転しながら、のべ3時間余りかけて予定分を刈り終えた。
   約30kg入りの袋で13袋分、約400kgの収穫高であった。農林61号、うどん作りに最適な小麦だ
   残念ながら、畑の3割は、カラス麦が小麦の株間に高く茂りそのままでは収穫できない状態であった。受講生8名は鎌を手にして草取りにも挑んだ。気温はグングン上がり強い日差しの中、とても手に負えないと思っていたところが、粘りと協力の甲斐あって、草取りも終了し、きれいな麦畑が蘇った。収穫の喜びとともにいい汗かいた一日であった。

  ①くし形部で穂先を整える

  ②刃先で穂先を刈り取る

  ③風によって麦と茎を選別する

  ④脱穀する

  ⑤乾燥機に入れる