農的暮らしを楽しむ

ハーブのある暮らし~ハーブを生活に生かそう~

もともとハーブは、人の暮らしに役立つ薬草をはじめとする植物のこと。身近なハーブを使って、日々の暮らしに役立て、楽しみましょう!指導は「田舎の学校」講師・小泉美智子先生、高須しのぶ先生、吉本フジ子先生です。

ハーブの防虫スプレー★ハーブオイルで作る アロマ防虫スプレー
(指導:高須しのぶ)
ハーブのエッセンシャルオイルで防虫スプレーを作ってみませんか。化学性の商品に比べて効果や保存性は少ないですが、香りも自然で、気持ちよく使えます。オイルは虫よけ効果のあるレモングラス・ユーカリ・ミント・ラベンダー・月桃など。ブレンドしてもOK。

 

《材料》

  • 日付を入れるシール
  • スプレーボトル(100ml) 1本
  • 無水エタノール     20ml(薬局で購入できる)
  • 精製水         80ml(   “    )
  • エッセンシャルオイル  10滴

〔作り方と注意〕

  1. 材料すべてを混ぜれば出来上がり。日付を入れて、2週間くらいで使い切ること。
  2. 使用前に必ずパッチテストすること。合わない場合は使用中止。
  3. オイルの原液に直接肌が触れないように。

 

★ローズマリーの食器用石鹸

(指導:吉本フジ子)

ローズマリーと柑橘類の皮にはすぐれた消毒殺菌作用があり、純粋粉石けんは手あれもなく、環境にもやさしい。

《材料》

  • ローズマリーの枝10cm×6本
  • みかん類の皮1個分
  • 水1L
  • 粉石鹸1/2カップ

〔作り方〕

  1. 鍋にローズマリーの枝とみかんの皮と水を入れ、蓋をして30分煮出す。
  2. 熱いうちに漉し、純粋粉石けんを入れ、完全に溶かす

 

★ハーブビネガー・ハーブ醤油

(指導:吉本フジ子)

収穫したフレッシュハーブをいろいろまぜて、オリジナルの調味料を作ります。いつものお味噌や酢や醤油が、魔法の味に変わります。

 

-用途-

ハーブビネガー:ドレッシング、マヨネーズ、マリネ、ピクルス
ハーブ醤油:ドレッシング、マリネ、煮物など

《材料》

(今回はフレッシュ)ローズマリー、バジル、タイム、マジョラム、セージ、ミント、ユズ、タラゴン、シソ、パセリ、ニンニク、生姜、唐辛子、セロリ、ニンジン

〔作り方〕

  1. 材料のフレッシュハーブを洗って、水気を拭き取り、ガラス瓶に詰める(金属製の蓋は避ける)
  2. 材料が浸かるだけのビネガー(醤油)を加え、蓋をして、時々振る。
  3. 2~3週間で使えるようになる
  4. 使いながら、途中でハーブとビネガー(醤油)を加えていき、オリジナルの味を楽しむ。

 

★鶏手羽のハーブ風味

(指導:吉本フジ子)

《材料》

鶏の手羽先、ゆで卵、油、合わせ調味料(ハーブビネガー、ハーブ醤油、酒、砂糖)、ニンニク、生姜

〔作り方〕

  1. 合わせ調味料のビネガー・醤油・酒は同量にし、好みで砂糖を加え、混ぜておく
  2. 厚手の鍋に油を熱し、ニンニク、生姜を入れ、鶏肉を炒める
  3. 焦げ目が着いたら、①をひたひたに浸かるくらい加え、ゆで卵を入れ、弱火でじっくり煮込む

 

★米ぬかボディスクラブ

(指導:高須しのぶ)

ビタミン・ミネラル・脂質が豊富な米ぬか。汚れや角質によるくすみを取り除き、保湿効果もあり、お肌がすべすべになります。好みのハーブを混ぜ、香り良いスクラブ剤を作ってみましょう。

材料

  • 米ぬか大さじ1 好みのドライハーブ3g(精油3滴でもOK)
  • カオリン小さじ1(花崗岩からできた粘土の粉。ミネラル豊富で皮脂の汚れを吸着、くすみを取り、肌を明るくする。東急ハンズなどで入手可能)

作り方・使い方

  1. ドライハーブを電動ミルにかけ(すり鉢でも可)、粉末にする。
  2. 米ぬかとカオリンを器に入れ、粉末にしたハーブ(または精油)を少しずつ茶漉しでふりながら加え、よく混ぜる。

注意ポイント

  • 密閉容器に移し、日付を記入。必ず冷蔵庫で保存し、2週間以内に使い切ること。
  • 上記材料で約3回分です。使うたびに取り出して、ヨーグルトやハチミツ小さじ1を混ぜ、指の腹でゆっくりのばしながらマッサージする。
  • パッチテストを忘れずに。
  • 異臭・異変が起こったらただちに使用を中止、処分する。
  • カオリンなしでもガーゼにくるみ、ぬか袋のように使える。

 

★ドクダミ化粧水

(指導:小泉美智子)

材料

  • ドクダミの葉 200枚~
  • 35度のリカー1.8L

作り方・使い方

  1. 最も薬効が高いといわれる土用の丑の日頃のドクダミの葉を摘み、軽く洗って、水分を丁寧にふき取る。
  2. リカーの中に、葉を浸け込む。このとき、葉がリカーの中にしっかり浸かっていないと空気に触れた部分がカビるので、注意する。
  3. 3ヶ月間、冷暗所で置いてから、漉す。この状態で2~3年は保存可能。
  4. 1週間で使い切る分量を小さな瓶に取り分け、保湿用のホホバオイルを好みの分量混ぜて、よく振って使う。使う時は、パッチテストを忘れずに。

注意ポイント

*ドクダミは、危険のないきれいなところで育つたものを採取すること

 

★ローズマリーとセージのリンス

(指導:小泉美智子)

ローズマリーは黒髪につやを与え、セージはふけを防ぐ。きしきしとして、さわやかな使い心地です。

材料

  • ローズマリーの枝2本
  • セージの枝1本(各20㎝くらいのもの)
  • 水1L

作り方・使い方

  1. 鍋(ステンレス・ホーロー・ガラス)に水とハーブを入れ、30分で水が半量になるくらいの火力で煎じる。
  2. 漉して、冷蔵庫で保存。毎回取り分けて使う。冷蔵庫から出してすぐ使う場合は、栓のできる容器に入れて湯船に浮かせておくとよい。