講座レポート

NO.105日本ミツバチ養蜂講座・第3回

(2010年9/25-26、10/3 長野県原村)
   4月に巣箱をしかけて5ヶ月。前回7月の分封から2ヶ月。いよいよ養蜂講座も締めくくりとなる。3回目の講座は9月25~26日、1泊2日の実習で採蜜の作業だった。5ヶ月かけてミツバチが集めた蜜を巣ごと採取するわけで、住人のミツバチにとっては家ごと無くなる大事件。日本ミツバチは西洋ミツバチと違い、採蜜時に新しい巣箱へ引っ越してもらわなければならない。新しい巣箱を隙間なく古い巣箱にドッキングして(写真1)、古い巣箱を木槌でたたいて移動させる。新居を気に入ってもらえないといなくなることもあるので、丁寧に刺激をしないように進める。
   移動を確認してから古巣を開けると、蜜がたっぷり入った巣があり、一同から大きな歓声があがる(2)。巣板を壊さないように注意して、取り出す(3)。
   ハチミツには「搾り蜜」と「垂れ蜜」との二種類があって、搾り蜜は巣を崩して搾り、蜜も多く採れるが不純物も混入してしまう。一方、垂れ蜜とは、巣から垂れてきた蜜だけをとる、純度100%のハチミツ。ゆっくりと垂れるのを待つ。10月3日にはこれを持ち帰れることになった。
   移動したミツバチには(5)、当分の間給餌として砂糖水を与えること、空になった巣箱は真水に2~3回漬けてスムシを除去することなど教わる。
翌日は昨日荒野講師が行ったことを受講生だけで行い、無事終了。
   10月3日は蜜蝋つくり。これは簡単で、巣を鍋で溶かし、不純物を取り除く作業を幾度か繰り返しながらの工程を教わる(6)。昼食には自家製ピザを石窯で焼き、今回の蜜をたっぷりかけて食べる(7)。ハチミツの醍醐味が味わえるゴルゴンゾーラのピザ(8)。蜜1.3kgと蜜蝋をお土産に。すべてが充実した講座だった。
   来年は入門編と応用編のクラスを企画する予定です。(レポート:棚橋勉)

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