NO.101日本ミツバチ養蜂講座1
(2010年5/9 長野県原村)
5月9日、新設講座の「日本ミツバチ養蜂講座」1回目が行われた。快晴のもと八ヶ岳、南アルプスの眺望が素晴らしい原村に、興味津々の受講生が集う。メンバーは自分の庭や畑でミツバチを飼ってみたい人たちや、ハチミツと蜜蝋が楽しみという人たち。自己紹介の後、荒野民雄講師から、「ミツバチ」の基礎知識の講義を受ける。
ミツバチは世界に9種類、日本では日本ミツバチと西洋ミツバチがある。明治に移入された西洋ミツバチは生産効率に勝り、産業として成立している。日本ミツバチは細々と飼育されてきたが、近年の西洋ミツバチの不足で見直されつつある。病気に強く、薬を投与せずに飼育でき、蜂蜜のコクや香りが強いとされている。日本ミツバチ養蜂の年間サイクルは、巣箱の製作→春期の分封(巣分れ)→捕集と営巣→暑さ・天敵スズメバチ対策→採蜜→越冬対策、となる。
次に、講師が飼育している日本ミツバチと西洋ミツバチを観察。まずは見分けられるようになること。さらに、巣箱の設置条件を教わる。巣箱の種類は大別すると、①ヨコ型 ②タテ型 ③樽型 ④丸太のくりぬき がある。今講座では、タテ型に少し手を加えるとヨコ型にもなるタイプを作製する。
講師宅に移動して昼食後、巣箱(自然群捕捉用)作りに挑戦。講師が前もってカットした杉材のキットが用意されていた。インパクトドライバーや電動糸ノコを使って、二人一組で組み立てる。仕上げに、ミツバチを匂いで誘い込むよう、溶かした蜜蝋を入口に塗って、出来上がり。希望者は巣箱を持ち帰る。うまく行けば夏までに蜂が巣を作ってくれるかも?
時間がアッと言う間に過ぎた内容の濃い実習となる。次回は7月、日常のミツバチの管理を教わり、分かれた群をどのように捕捉するか、実習する。
「田舎の学校」でも初めての講座で、どんな実習になるか、今後も楽しみです。





