NO.84ナスの接ぎ木苗作り
(2006年3/19、3/26 三鷹市中原 星野農園)
3月下旬から4月初めまで、星野農園ではナスとキュウリの接ぎ木作業に追われます。今では農家での接ぎ木は珍しくなりました。星野さんは近隣農家に苗を販売していて、特にナスは「星野さんちのナス」で有名。昨年はアグリフェスタ東京・ナスの立木部門で農林水産大臣賞を受賞したほどのナス作り名人です。
接ぎ木をするのは、病気に強い健康なナスやキュウリを育てるため。台木には、ナスは南米産の野生種に近いナス科のもの、キュウリはカボチャを使います。3月初めには台木の種、ナス・キュウリの種を苗床に播種します。
接ぎ木するには、台木にかみそりで切り込みを入れて、ナスやキュウリを差し込み、クリップで固定します。ナスとキュウリでは接ぎ方が異なりますが、手先の器用さが必要な細かい作業です。日頃の農作業とはまったく違う。実習生も始めはオッカナビックリ。でも失敗しながら何とか習得していきます。星野農園では、このような接ぎ木苗を6,000本ほど作るそうです。
この後,、接ぎ木苗は苗床で星野さんに大切に育てられます(実はこの管理が大変難しい)。無事に生き残った苗は、4月末から順次畑へ定植していきます。