『都市と環境の講座―江戸東京編―』 の講座案内

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2013東京の近代建築とレンガ~東京駅と丸の内・早稲田界隈を歩く

日程: 5/19、6/2 日曜日 全2回 10:00~13:00頃
講師:岡本哲志(法政大学デザイン工学部建築学科特任教授)
受講料:7、000円(会員)  8、000円(非会員)
    1回3,800円(会員) 同4,300円(非会員)
定員:15名

①5/19「丸の内と東京駅」~丸の内から東京駅に迫る
コース:東京駅丸の内北口・地下の動輪の広場→行幸道路→内濠→馬場先御門→明治生命館→馬場先通り→三菱一号館→丸ビル→東京中央郵便局(旧局長室)→東京駅(ステーションギャラリー見学)

② 6/2「早稲田界隈」~名建築と庭園を堪能
コース:鳩山会館→関口台公園→東京カテドラル→永青文庫→芭蕉庵→新江戸川公園→演劇博物館→穴八幡神社→早稲田奉仕園スコット・ホール(外からの見学)

 2007年秋から始まった岡本先生の江戸東京講座。今回は、丸の内と早稲田周辺を、レンガ建築を切り口に巡ります。
「近代建築は文明開化とともに東京の風景を新しく彩りレンガはその象徴だった。銀座煉瓦街、丸の内の一丁倫敦。建築がコンクリートと鉄の時代に入った大正期、辰野金吾の東京駅、ジョサイア・コンドルの古河邸(*)、そしてウォーリズのスコット・ホールが完成する。レンガでしか語れない建築が現在も同じ場所にある。この度はレンガと近代をキーワードにして、丸の内と早稲田を歩く」
*古河邸は今回のコースに含まれません。 

スコットホール

1921年完成のスコットホール

東京駅

復原・東京駅

*終了しました

 

2012岡本哲志先生と歩く「宿場と用水の町・日野と港町・真鶴」

日程: 11/11、25 日曜日 全2回 10:00~13:00頃
講師:岡本哲志(都市形成史研究家・工学博士)
受講料:7、000円(会員)  8、000円(非会員)
    1回3,800円(会員) 同4,300円(非会員)
定員:20名

①11/11「甲州街道・日野宿と日野用水」
コース:JR中央線「日野」駅→日野用水上堰→よそう森公園→水車堀公園→日野用水下堰→欣浄寺→甲州街道・日野宿本陣→八坂神社→日野駅

 6月に続き、2回目の日野。前回は西南部の浅川周辺をあるきましたが、今回は北西部・甲州街道「日野宿」と、多摩川から取水された二つの用水(日野用水上堰・下堰)の周辺を巡ります。 
 江戸初期、五街道が整備されると、甲州街道5番目の宿場町・日野宿は農村の拠点として、また江戸への入口として賑わいました。都内で唯一の江戸期に建てられた本陣が残ります。日野はまた、多摩川と浅川にはさまれ、「多摩の米蔵」と称されるほどの穀倉地帯でした。現在も百数十kmに及ぶ用水が縦横に巡っています。田園と都市が混在した風景の中、合流と分岐を繰り返す用水沿いを歩きます。

② 11/25「中世の原風景が残る港町・真鶴」
コース:JR東海道線「真鶴」駅→背戸道→愛宕神社→貴船神社→真鶴港→津島神社→日和山→自泉院→発心寺→コミュニティ真鶴→真鶴駅

 真鶴は現在まで大きな都市改変に巻き込まれていない、全国でも稀な港町。すり鉢状の窪地に町が形成され、地中海の斜面都市を思わせます。駅前をスタートし、「背戸道」と呼ばれる崖沿いの小道を歩きます。背戸道は斜面の稜線に沿って走り、民家と民家の間を縫う細い路地。合間あいまに眼下の真鶴の町と港を見晴らしながら、貴船神社へ。神社の急な石段を降りると、真鶴港に出ます。要所に井戸と祠のある中世の古道を歩き、古い漁村集落の構造を体験。日和山から素晴らしい眺めを堪能した後、まちづくり条例「美の基準」のもとに建てられた公民館を見学します。

日野・素掘り用水

日野・よそう森公園の素掘り用水

真鶴

真鶴の街

真鶴・背戸道

真鶴の背戸道

2012舟で巡る江戸の運河~日本橋川・神田川

 江戸の町は運河が縦横に巡る「水の都」でした。現在の神田川と日本橋川のほとんどは、江戸初期に作られた人工の河川です。チャーター船に乗って町を眺めながら、江戸から東京へと続く町の歴史、生活と川の関わり、環境への影響などお聞きします。秋葉原~お茶の水(写真は聖橋)~飯田橋~日本橋と、おなじみの町がいつもと違う表情を見せてくれるでしょう。

日時:6/30(土) 9:30~14:00頃
集合:中央区勝どき「勝どきマリーナ」
交通:都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅より徒歩約10分
案内:NPO法人「あそんで学ぶ環境と科学倶楽部」
参加費:5、000円 (会員) 6000円(非会員)
定員:10名
江戸東京船巡り

2012初夏 四谷・赤坂に宮家の邸宅跡を巡る&日野の用水を歩く ~岡本哲志先生の「歩いて体感する江戸東京の都市空間 」

毎回ご好評をいただいております岡本哲志先生の「江戸東京講座」。今回は、テーマも趣も異なる2つのコースを歩きます。

1日目は宮家の邸宅跡を巡るコース。明治維新後、東京に移り住んでからの宮家は、初期の神田周辺(第1ベルトライン)から紀尾井町を中心としたエリア(第2ベルトライン)を経て、最後は渋谷~麻布・高輪~白金エリア(第3ベルトライン)へと移っていきました。その変遷は、東京という街が変貌する過程とともにあり、また、社会における宮家の役割とも深くリンクしていました。この冬の講座では、その最後の舞台のひとつ、高輪~白金エリアを回りましたが、今回は「第2エリア」の四谷~赤坂近辺。地形、江戸時代の層を重ねながら、宮家の華麗な舞台を想像してみましょう。

2日目は、初めての多摩エリア「日野」。江戸時代前期に整備された用水を巡ります。日野は台地・河岸段丘・低地で構成され、河岸段丘からは豊富な湧き水が現在も流れ出ています。その水を使って、古の人たちは生活の場としていました。日野の水の郷としての魅力は、湧水とともに、近世前半に網の目のように整備された用水です。ベットタウン化して水田が急速に減少しながらも、水の路を維持してきました。今回歩く豊田用水は、最も魅力的な用水です。しかしながら、近年土地区画整理が施行され、見る蔭もなくなります。私たち現代人は、何をしようとしているのか。揺らぎの風景を歩きながら、感じ、考えてみましょう。

日程と内容:日曜日 全2回 各10:00~13:00
①6/3 「四谷~赤坂」~宮家の華麗な営みの舞台を巡る
   四ッ谷駅→赤坂離宮(迎賓館)→喰違門跡→ホテルニューオータニ(伏見宮邸跡)→清水谷公園→旧グランドプリンスホテル旧館(李王家邸跡)→赤坂見附跡→衆議院議員公邸(閑院宮邸跡)→三べ坂→山王日枝神社→国会議事堂前庭和式庭園(有栖川宮邸跡)
*参考文献: 『古地図で歩く 天皇家と宮家のお屋敷』(岡本哲志監修 平凡社刊)

②6/17 「日野の用水」~豊富な湧水と用水を巡る
京王線・平山城址公園駅→豊田用水取水口→豊田用水→斜面地の湧水→図書館下の湧水群→黒川水路→東豊田公園(用水を取り込んだ親水公園)→七生中学校(自噴する湧水)→京王線・南平駅

講師:岡本哲志(都市形成史研究家・工学博士)
受講料:7、000円(会員)  8、000円(非会員)
定員:20名

喰違い門跡

喰違い門跡

豊田用水沿いの蔵

豊田用水沿いの蔵

■終了しました。

2012冬 岡本哲志先生の「歩いて体感する江戸東京の都市空間」~羽田と白金・高輪

日程と内容:日曜日 全2回 各10:00~12:30
①2012年2/5 「羽田」 ~漁師町に隠された中世鎌倉の記憶を探る
②2/19 「高輪~白金」 ~宮家の華麗な営みの舞台を巡る
講師:岡本哲志(都市形成史研究家・工学博士)
受講料:7、000円(会員)  8、000円(非会員)
定員:20名

 NHK「ブラタモリ」でおなじみ、岡本哲志先生、久々のご登場です。「田舎の学校」では、2007年より東京や横浜のあちこちをご案内いただいています。
 1回目は「羽田」。羽田猟師町は、羽田空港に近い立地にありながら、その成り立ちはほとんど知られてきませんでした。知られざる町の履歴ですが、路地を歩き、路地の仕組みを読み解くことで、この町の成り立ちをあぶり出してみましょう。
 2回目は高輪から白金巡り。東京での宮家は、低地の神田から紀尾井町を中心としたエリアを経て、華麗なサクセスストーリーがつづられました。その最後の舞台が麻布~渋谷エリアと、今回訪ねる高輪~白金エリア。地形、江戸時代の層を重ねながら、宮家の華麗な舞台を想像してみましょう。
(参考文献: 『古地図で歩く 天皇家と宮家のお屋敷』岡本哲志監修 平凡社刊)

鴎稲荷神社       羽田漁師町

羽田道に面した鴎稲荷神社(左)    羽田の漁師町。海老取川から多摩川河口方面をのぞむ 

■終了しました

2011江戸講座 江戸の水運③~見沼通船堀-隅田川に注ぐ芝川と東西の灌漑用水路をつなぐ閘門式運河

見沼田んぼの灌漑代用水路は芝川をはさんで東と西にあり、水は利根川から引かれました。年貢米などを江戸に運ぶ水路として使われていましたが、直接つながっていないため、江戸市中の隅田川に注ぐ芝川に向けて東西の通船堀が掘られました。用水と芝川には高低差があるために閘門が設けられました。晩秋の農の風景をバックに歩きます。

見沼通船堀

見沼通船堀

日時:2011年11/27(日) 9:30~15:30
集合場所:JR武蔵野線「東浦和」駅
コース:西縁用水、通船堀、芝川、鈴木家、川口自然公園
案内:松本富雄(「武蔵野に学ぶ会」代表)
受講料:4,000円(会員) 4,500円(非会員) *入館料込み。昼食は各自。
定員:15名
■終了しました

2011江戸講座 江戸の水運②~栃木市-白壁土蔵の宿場町と巴波川の水運

日光東照宮へ朝廷からの勅使(例幣使)が毎年通った街道を例幣使街道といい、栃木はその宿場町として栄えました。さらに巴波川の江戸への水運で発展し、豪商たちは川沿いに白壁土蔵を建てました。川に沿って蔵の町を巡り、歴史の町としてよく整理保存された資料館などを訪ねます。

日時:2011年11/20(日) 10:30~15:30
集合場所:東武日光線「栃木」駅
コース:塚田歴史伝説館、岡田記念館、横山郷土館ほか
案内:栃木市観光協会ガイド
受講料:4,000円(会員) 4,500円(非会員) *入館料込み。昼食は各自。
定員:15名
■終了しました

2011江戸東京講座・日本近代の住宅~明治から昭和、和館から洋館へ

 07年から始まった「江戸東京講座」では、町歩きを中心に都市に残る江戸を巡ってきましたが、今回は明治以降の近代の歴史的建造物を訪ねます。
明治以降の東京は、近代化で多くの西洋建築が江戸とは異なった都市空間を形成してきました。初回は江戸から近代の建物が多く保存されている「江戸東京たてもの園」を訪ねます。次に「旧岩崎邸」と「都庭園美術館」を見学。どちらも一度は見ておきたい近代を代表する建築です。
講師の米山勇先生は、日本近現代建築史、江戸東京の建築・都市史を専門にご活躍です。

講師:米山勇(建築史家・江戸東京博物館研究員)
受講料:10、000円
入会金:5,000円  *詳しくは、こちらへ。→「講座」申込み・ご入会
入園料:①②400円、③1、000円(65歳以上は割引あり)
定員:15名

日程と内容:各日10:00~12:00 全3回 

① 2011年7/3(日) 江戸東京たてもの園 
江戸東京たてもの園は、1993年、都立小金井公園の中に開園した野外博物館です。園内には江戸時代から昭和初期までの、文化的価値の高い歴史的建造物が移築され、27棟が展示されています。その中で江戸から近代の主な建物を巡り、江戸から近代の流れを見ます。
7月10日まで特別展「武家屋敷の表と奥」も開催されていますので、こちらもぜひご覧下さい。
② 9/17(土) 旧岩崎邸庭園洋館(旧岩崎久彌邸=写真左) 
旧岩崎邸は1896年に三菱3代当主・岩崎久彌邸として、ジョサイア・コンドルの設計で建てられました。現存するのはジャコビアン様式の華やかな洋館、山小屋風の撞球室、格調高い和館の3棟。明治期の上流階級邸宅を代表する建物です。梁や柱に施された華麗な装飾のある洋館の階段ホールや、洋館から和館に通じる舟底天井など、見どころがたくさんあります。

③ 9/24(土) 東京都庭園美術館(旧朝香宮邸=同右)
旧朝香宮邸は1932年に建てられ、「アール・デコの館」として有名です。外観は装飾を排していますが、内部はアール・デコ(ガラスや金属を素材とする工芸。渦巻き・波紋・放射状の広がりなどの手法がある装飾様式)の表現が随所に見られ、大変美しい。居間・廊下・階段・天井・扉など、日仏の工芸建築作家の仕事が見事で、世界的にみても価値ある建物となっています。また、美しい庭園も見どころです。「皇帝の愛したガラス」展が開催されていますので、建物と共に見学できます。

*終了しました